- いろんな楽譜を持っていって練習したいけど、荷物が多くなってしまうし重たい・・・
- 指揮者の指示が変わったので書き直さなければいけない・・・
- 演奏会が終わったあとの楽譜はどうしたらいいの?おいといても邪魔になるし・・・
楽譜に関していろんな悩みや困りごとがありますよね
そんな悩み・困りごとを解決したいかたには「楽譜の電子化」をおすすめします
電子楽譜といえば12.9インチの「iPad Pro」に「ピアスコア」のアプリをいれて使用している方が圧倒的に多いですが
わたしは電子ペーパー「クアデルノ」をおすすめします
わたしは電子楽譜として「クアデルノ」を使って、このような悩み・困りごとから解放されました
この記事ではわたしが実際に電子楽譜として「クアデルノ」を使ってみた感想や使い心地をお伝えしていきます
電子楽譜にはA4サイズの「クアデルノ」がおすすめ
電子ペーパー「クアデルノ」は富士通から発売されている電子タイプのノートです
「安心」と「信頼」の国内メーカーですので、サポート体制も万全です
「電子ペーパー」ですがPDFデータを取り込むことができますので、楽譜をPDF化して取り込めば電子楽譜として使用できます
電子楽譜に「クアデルノ」がおすすめの1番の理由、それは「A4サイズ」(13.3型)があるからです
(A5サイズも発売されていますが、楽譜として使用するのにはA4サイズをおすすめします)
A4サイズの紙の楽譜と「クアデルノ」に保存した楽譜を並べてみました
いかがでしょうか?少し縮小はされますが、楽譜として使うのには十分な大きさですよね
電子ペーパー「クアデルノ」のおすすめポイント
- 薄くて軽い
- バッテリーが長持ちする
- ペンが付属している、ペンの充電がいらない
- 大量の楽譜が持ち運べる
- 目にやさしい
「クアデルノ」は薄くて軽い
「クアデルノ」はとっても軽量です
A4サイズは本体が368g、カバーをつけても570gほどです
これは楽譜ファイルに10曲分ほどの楽譜をいれた重さとほとんど変わりありません
ipad Proは重さがあるので譜面台においたときに傾いてしまう心配がありますが、「クアデルノ」はその心配はいりません
カバーをつけた「クアデルノ」と10曲分ほどの楽譜をいれた楽譜ファイルの厚さを比べてみました
「クアデルノ」はかなり薄いことがわかりますね
バッテリーが長持ちする
「クアデルノ」のバッテリーはとても長持ちします
わたしは朝の9時から夕方5時まで合奏練習につかって、100%だった充電が85%までにしか減っていませんでした
そのまま充電しなくても、翌週の練習も充分につかえます
ペンが付属している、ペンの充電がいらない
「クアデルノ」は電子ペーパーですので、PDFを保存した楽譜にももちろん書き込みができます
ですので指揮者の指示も、鉛筆で記入するのと同じように書き込めます
もちろん「消しゴム」機能もありますので、指示が変わってもかんたんに書きなおせます
「クアデルノ」には「スタイラスペン」が付属していますので、別で購入する必要がありません
また「スタイラスペン」は充電がいらないので、いつでも使うことができます
※別売りでドイツの筆記具ブランド「LAMY」とのコラボペンも発売されていますが、「クアデルノ」を楽譜として使用して指揮者の指示などを書きこむなどだけでしたら、付属のペンで充分です
譜面台にのせている楽譜にえんぴつで書きこむとあまり筆圧がかけられず、あとからみると何を書いているのかわからないことがありました
しかし「クアデルノ」はスタイラスペンで軽くなぞるように書くだけでしっかりと読める字を書くことができます(「クアデルノ」は筆圧によってペンの太さを変えることができます)
書いた字を消したいときは、サイドにあるスイッチを押しながらペン先でタッチするだけなので、簡単に修正することができます
大量の楽譜が持ち運べる
「クアデルノ」には約22GBのメモリーが搭載されています
大学ノートにするとなんと約20万冊分にもなります
楽譜はデータの容量にもよりますが、パート譜だと2万曲以上は余裕で保存できそうですね
わたしは「クアデルノ」に基礎練習の本、教則本約10冊、演奏会の10曲分の楽譜、演奏会の曲目の全スコア、アンサンブル楽譜・・・などたくさんの楽譜のデータを保存しています
これらの楽譜を紙で持ち運ぼうと思うとかなりの量と重さになってしましますよね
「クアデルノ」に楽譜データを保存すれば、いつでも好きな曲を練習することができます
スコアも1曲だけでかなり分厚いものもありますので、データを保存しておくとスコアがいつでも見られるので合奏中に気になったところなどすぐに確認できてとても便利ですよ
バックライトがなく目にやさしい
「クアデルノ」は E-ink ディスプレイというものを採用しており、見た目は紙に印刷したものにとても近いです
タブレットのようにバックライトがなく、目が疲れにくいのは大きなポイントです
練習では楽譜を長時間見ますので、目にやさしい「クアデルノ」は電子楽譜に最適です
Bluetooth接続でフットペダルで譜めくりができる
2024年2月より、Bluetoothで「クアデルノ」とフットぺダルを接続して譜めくりができるようになりました
わたし個人の使ってみた感想としては、吹奏楽の楽譜は休みの小節もありますので、フットペダルはなくても演奏に支障はないのでなくても大丈夫だと思います
ピアノやギターは、フットペダルをつかったほうが演奏しやすいですね
「クアデルノ」のデメリット
- 譜めくりのレスポンスが遅い
- 価格が高い
- 見開きでみると楽譜が小さくなってしまう
- ペンの色がカラー表示できない
譜めくりのレスポンスが遅い
「クアデルノ」は楽譜用としては作られていませんので、譜めくりをする時のレスポンスは少し遅めです
演奏中に急いで譜めくりをしようとしてもうまく譜めくりできないときもあります
※わたしは譜めくりをしやすいように楽譜を加工してから取り込みをしています
価格が高い
「クアデルノ」のA4サイズは¥69,800と決して安くはありません
また、専用カバーも¥7,980~とそこそこの価格です(持ち運びするのでしたら専用カバーはつけることをおすすめします)
ですが、iPad Proは高すぎるのでもう少し安く電子楽譜をとりいれたい・・・と思っていらっしゃるかたに「クアデルノ」はとてもおすすめです
見開きでみると楽譜が小さくなってしまう
「クアデルノ」は横にして見開きにして楽譜を見ることができます
しかし、楽譜がA4サイズの半分の大きさになってしまうので、音符がかなり小さく見にくくなってしまいます
ペンの色がカラー表示できない
「クアデルノ」には4色のペン(黒・青・赤・白)と4色のマーカー(赤・黄・青・緑)の設定がありますが、画面上ではすべて白黒で表示されます(パソコンなどでPDFを見ると、カラーになります)
ですので、「大事な指示は赤で目立つように書く」などができません
まとめ
電子ペーパー「クアデルノ」を電子楽譜としてつかうと、大量の楽譜が手軽に持ち運びでき、楽譜の多さ・重さから解放されます
また、いろんな楽譜を持ち歩くことができると、練習のパフォーマンスも向上します
いろいろな機能はいらない、楽譜として見ることができればいい、というかたはぜひ「クアデルノ」を電子楽譜としてつかうことをおすすめします