- ホルンは今まで吹いたことはないけど興味がある・・・
- 何か楽器をはじめてみたいけど、ホルンってどうなの?
そう思っていてもホルンのことをよく知らないと次に進めませんよね
ホルンは「世界一難しい金管楽器」といわれていますが、魅力いっぱいのすばらしい楽器なんです!
わたしはホルン吹きとして1人でも多くのかたにホルンの魅力を知ってもらい、ホルンを好きになってもらえたらうれしいなぁ、と思っています
そして今からホルンをはじめてみたい・・・と考えているかたの後押しができればいいな、と思っています
この記事ではホルンのことを少しでも知りたい、という方に向けてホルンの魅力を紹介しています
ホルンの魅力 その1「さまざまな楽器と合う音色」
ホルンは金管楽器ですので、華やかなハリのある音がでるのはもちろんですが、やわらかくあたたかみのある音もだすことができます
ですのでもちろん金管楽器の一員としても大活躍しますし、木管楽器と演奏してもやわらかい音で溶け込むことができます
また、オーケストラでのホルンは弦楽器と管楽器を結びつける大切な役割もしています
ホルンは曲調や編成によっていろんな音を吹き分けられる、マルチな楽器なんです
華やかなファンファーレでも大活躍!
トランペットのファンファーレにホルンが加わると華やかさと深みが増し、パァッと世界が広がった感じになります
こちらはシカゴ交響楽団さんのブラスセクションによる「市民のためのファンファーレ」(コープランド)です
(残念ながら途中までですが・・・すばらしいサウンドです!)
金管楽器なのに木管5重奏の一員⁉
「木管5重奏」という編成があるのをご存じでしょうか
「木管5重奏」はフルート・オーボエ・クラリネット・ホルン・ファゴット という楽器で構成されています
そう、「木管」とついているのに「金管楽器」のホルンがはいっているんですね
やわらかくあたたかみのある音がだせるからこそ、木管5重奏の一員にもなれるんですね
こちらはウィーン木管アンサンブルさんの演奏です
やわらかいホルンの音色が木管楽器に溶けこんでいますよね
ホルンの魅力 その2「美しいハーモニー」
オーケストラや吹奏楽の曲のホルンは1st・2nd・3rd・4th の4本での編成が多いんです
他の楽器では4パートあることはなかなかありませんので、曲の中でのホルンのハーモニーがいかに重要かがわかりますよね
ホルンのハーモニーが美しい曲
「スペイン奇想曲」より第2楽章「変奏曲」(リムスキー=コルサコフ)
「スペイン奇想曲」は吹奏楽のコンクールなどでは第3楽章から演奏されることが多いのですが、この第2楽章「変奏曲」はホルンの魅力がたっぷりとつまっている楽章です
4本のホルンの牧歌的な旋律はとても優雅で美しく、イングリッシュホルンと1stの掛け合いではホルンにしかできない「ゲシュトップ奏法」もつかわれています(ゲシュトップ奏法とは右手をベルの中にギュッといれて金属的な音をだすホルン独特の奏法です)
こういう曲はメロディラインを吹いている1stに合わせて、下のパートを吹くのが本当に気持ちがいいんですよ♡
こちらはロシア国立交響楽団さんの演奏です(少しテンポが遅い気がしますが・・・テンポが遅いと管楽器奏者はしんどいんですよね・・・)
「くるみ割り人形」より「花のワルツ」(チャイコフスキー)
「花のワルツ」は木管群のとっても優雅な前奏ではじまり、これまた優雅なハープがカデンツァを奏で、ホルンのハーモニーが美しいワルツへと引き継がれます
こちらは30年ほど前のNHK交響楽団さんの演奏です
わたしの大好きなマエストロ、若き日のシモノフさんが指揮をしています
4本のホルンのためのコンチェルト・シュテュック(シューマン)
冒頭の華やかなホルンのファンファーレから心をつかまれる、ホルン吹きにとっては憧れの曲
吹いてみたくても、ものすごく高い技術とスタミナが必要な曲なんです・・・
また、とてつもなく高い音がでてきます(しかも3楽章、曲の後半に!)
ホルンのハーモニーが美しい曲は、こちらで紹介した以外にもたくさんあります
クラシックの曲が流れてきたら、ぜひ耳をすましてホルンの音をさがしてみてくださいね
また主役のメロディではなく、マーチのリズム(ンパッンパッ や タッタタッタなどですね)を吹いているときも短い音ですが、ホルンはハーモニーを奏でています
マーチのホルンは地味なのに大変そう・・・とほかの楽器の人に思われがちですが、マーチのリズムを吹くことが好きなホルン吹きってけっこう多いんです(わたしもすきです♡)
ホルンの魅力 その3「かたつむりみたいなまぁるい可愛いフォルム」
ホルンの「ころん」としたまるい形ってとっても可愛いと思いませんか?
とってもひいき目にみてるかもしれませんが・・・「絵になる楽器No1!」だと思っております!
可愛い・・・♡
「吹奏楽団にはいっている」と言うと「何の楽器をしてるの?」とよく聞かれますが、「ホルン」と答えてもたいていの人は「ホルンって…?どんな楽器…?」と聞き返してきます(知名度は低いんですよね…)
そのときに「まるい楽器だよ~」と答えるとわかってもらえることが多いんですよ
まとめ
ホルンの最大の魅力は、美しいハーモニーを奏でることができ、また華やかな音もやわらかくあたたかい音もだすことができるところです
何か楽器をはじめてみたい、と考えていらっしゃるかたはぜひホルンを選んで、美しい音色をめざしてくれたらうれしいです♡